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原告団決意表明 06年10月17日 原告 古宮 正道 |
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お忙しい中、集会に結集していただきありがとうございます。 特に、韓国からきた韓国山本労組の皆さん、ありがとうございます。 3年前のこの結成集会には、確か20名か30名の韓国シチズン労組の皆さんにきていただきました。ぜひとも、韓国山本労組も闘いの勝利をつくりだしていただきたい。 東京に強制配転されて3年7ヶ月になります。 さきごろの札幌での判決は私たちにとって、幸先のいいスタートとなりました。つまり、判決では、業務上支障はなかったということと、会社の人事権の乱用であると裁判所が言い切ったことです。 私たちが、私がこの裁判に立ち上がったのは、当時の宮津社長の確か、週刊文春の記事にあります。宮津は対談の中で、こう言っていました。50歳以上は強制解雇したいんだ。人に、労働者に手をつけなければだめだ。政府がやらなければNTTが断固としてやる。文句をいう社員には働く職場があるだけいいと思えとはっきり言う。とぬけぬけと話していた。頭に血がのっぼった。 これが今回の退職再雇用、強制配転であります。 私たちは、今回の裁判について、小泉構造改革と対決するものとして闘おうとしました。労働者の犠牲によってしか生き延びられない構造改革。NTT労組はまったくこの小泉政権、政府と闘おうとせず、その軍門にくだり、資本の補完物と成り下がりました。電通労組はこの小泉構造改革をぜったい認められない。政府、資本と対決するということで闘ってきました。 この裁判を闘おうとしたもう一つは、今回のようなNTTのやりかたがうまくいけば、他の会社も同様のやりかたをすることは明らかであるし、それは絶対防がなければならなかったからです。 そして、もう一つ、常識をくつがえすための闘いをするということです。日本では単身赴任が当たり前のようになっているが、このような仕事と家族が離れ離れの生活など他の国ではとても考えられないものであり、この日本における常識をくつがえすための闘いです。 私たちはこの強制配転の第一期生です。 非常な苦痛と、苦渋の決断を迫られました。地元に残れば実質4割ちかくの賃金カット、そうでなければ東京。家族も含め非常な苦痛、苦渋の選択を迫られました。1月末までに返事をしなければならないため、その年の正月は重苦しい正月だったことを思い出します。NTTで働く50歳以上全員がこのような苦渋を強いられたのです。 労働者の心を家族の心を地域の心を土足で踏みつけるような会社のやりかたを決して許すわけにはいきません。 ある人は、涙ながらに、東京には行けないといっていました。そのとき、私は、闘う場所は、どこにでもある地元に残るほうがかえって大変だといったことがあります。 ある人は、ここにもいますが、東京に闘う場所をつくってくれてありがとうという人もいました。 私は、ただただ会社のやりかたは許さないという怒りだけで東京にきました。パソコンもまったくできませんでしたので大変不安でしたがどっこい3年間も生き延びています。これは、ここに結集された皆さんの支援があったからやってこれたのだと思います。 こうしたことの流れの元は、グロバリゼーションにあると思います。 地球規模で考えるなら、米・ソ冷戦構造の中に私たちもどっぷりとつかっていました。 ソ連の自戒というなか世界は、南・北の時代に入りました。いわゆる、グロバリゼーションの時代です。弱肉強食の人間でなく動物の時代です。地球の富の70%を先進国といわれる国が収奪する時代です。それぞれの国のなかでも、富める層と貧しい層がはっきりする格差社会です。 しかし、このグロバリゼーションの流れがうまくいっているかといえば、うまくいっているとは私には思えません。それは、アメリカ、ブッシュがイラク戦争を開始したとき、1日で、世界で、1000万人がアメリカ、ブッシュの戦争反対の声をあげ、ブッシュをして、“新しい敵をつくりだしてしまった”といわしめたのです。 また、貿易の障壁をとりさろうとするWTOも圧倒的多数の発展途上国の反対で頓挫している状況にあります。 かつてのベトナム戦争は、たった一人の反戦の闘いが世界の反戦運動へと波及し、アメリカを敗北へと向かわせたことがありました。 フランスでは、労働者、市民学生の闘いが全国に波及し、政府の法案の撤回を導き出しました。 資本家階級と労働者階級の相容れない地球規模での闘いがすでにはじまっています。 グロバリゼーションは、もはや、各国間の分断、労働者の分断でしか生き延びられない。 日本における労働者の組織率は30%をきったが、労働組合、組織が労働者、市民に、そして労働者階級にどのような方針を提起できるかだろうと思う。 昔、ド根性ガエルという漫画がありましたが、労働者はいくら弾圧されても、いくら圧殺されようとも雑草のように負けません。いくらコンクリートで固めようとし、固めたとしても、雑草は、ボコボコとすきがあればどこからでもたちあがります。労働者というものはそういう雑草のようなもので、いつでも、どこからでも立ち上がるものだと思います。 先日の光輪闘争のとき、鳥井書記長が次のように言っていました。労働組合があったから今会社がもっているのだと。また次のようにも言っていました。光輪闘争は上野から闘いがはじまり、全国に知れ渡り、いまや外国にまで知れわたっていると。そういうものだと思います。 たしか電通労組を結成したとき、海燕のようになろうと言っていたことを思い出しました。 海燕は、嵐のなかでも自由奔放にスイスイととびまわっています。 電通労組も、どこから金が出ているかわからないけど、ブラジルに行き、韓国に行き、インドに行き、ベトナムに行き、タイに行き、中国に行って連帯の闘いをしています。もちろん、東京、日本も含めて。 電通労組は、断固として闘いますので今後ともよろしくお願いします。 本日はたいへんありがとうございました。 |